青D日記

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プレゼンの予行的なアレ


明日のプレゼンに備えてカラオケで予行をしようかと思ったのですが、膝に矢を受けてしまってな…

ここをプレゼンの予行がわりにでもすることにしますw



●自分の眼で見ること

紙面の上に載った数字(データ)だけで、
例えば経済事情とかをしっかり理解しろっていうのはやっぱり難しいんですよね。
自分が理解したいことがあるなら、実際に現場に訪れて、その様子を目の当たりにするというのが
その調査対象の正しい理解に繋がるわけで。

イギリスの医者であり経済学者だったウィリアム・ペティは大英帝国のアイルランド侵攻に軍医として従軍した際、
現地を人口の如何から各家庭にあるかまどや煙突の数に至るまで綿密に観察・分析し、
それによって、当時のアイルランド人が一年に消費するタバコの量や平均年収までをも推論することで
当時の経済学者達を驚嘆させました(『アイルランドの政治的解剖』)

そして彼はその「綿密な観察」のノウハウを、死後に発表された著書『政治算術』で以下のようにまとめています。
つまり…

○「比較級や最上級のことばのみを使用したり、思弁的(思考や論理に基づくさま)な議論をするかわりに言わんとすること
   を、数(Number)・重量(Weight)・または尺度(Measure)を用いて表現する」こと

○感官に訴えうる議論のみを用い、また自然の中に実見しうる基礎(Visible Foundation in
Nature)をもつような諸原因のみを考察する」こと

○すなわち、「個々人のうつり気・意見・好み・感情に左右されることがらは、これを他の人々が
   考察するがままにさせておく」こと


さて、次にアメリカの経済事情を例に取ってみましょう。
経済事情と言っても
経済成長率、物価上昇率、失業率、貯蓄率、財政収支、貿易収支etc...
と色々なものがありますが、
1口にこれらを数字(データ)化して紙面に載せたところで得られるものは少ないと言えるでしょう。何より見てて退屈だ。

ピッツバーグの製鉄所、カリフォルニアの半導体工場、シカゴの穀物集結所、ノース・カロライナのたばこ農場、
カンザスのとうもろこし工場、シアトルの飛行機工場、デトロイトの自動車工場、ニューヨークの市中銀行、
それにヒューストンの石油精製工場…

これら全てじゃなくても良い、どれか2つ3つでも選んで現地を訪れ、綿密な観察をするのが重要なんです。
これは社会だけの問題にとどまりません。何かを観察するときは、その目で見て、その耳で聞くことが
濃い記述(thick description)、濃い理解を助けるのです。


また、現場観察にはペティのような傍観的観察だけではなく、
人間と触れ合うことによる観察方法というのも存在します。

西倉一貴著、『中国・グラスノーツ』からその例を紹介しましょう。

筆者が中国食堂を訪れた際、そこでは数人の若者たちが同窓会で賑わっていました。
宴もたけなわ、メインデイッシュのコイの唐揚げが運ばれてきましたが、皆譲りあうばかりではしをつけようとしません。
そこへ隅っこに佇んでいた1人の年老いた女コジキがつかつかと若者たちのテーブルに歩み寄ったかと思うと、
あろうことか、そのコイを1口パクり。若者たちは激怒し、口々に女乞食を責めつけます。
すると女乞食はテーブルにげんこつを振り下ろしてなんと逆ギレ。
「皆さん聞いてください。この若者たちは私がどんなにか惨めな思いでコイを失敬したのかも知らずに、
老い先短い私のことを攻めるのです。一はし口をつけられたぐらいで私に恥をかかせたのです。
私は面子を潰された!」
そう言ったかと思うと胸を張って食堂を引き揚げて行きました。

中国人は日本人よりもずっと個人主義的で、中国社会は日本社会よりも
ある意味でアナーキーだという感じを強める観察です。また、実際に”見た”からこそ出来た観察とも言えるでしょう。


●議論を好むこと

次に議論についてです。ここでは「日本人の貯蓄率の高さ」を例に挙げて見ていきたいと思います。
(※尚、これは1980年代における考察であり、2012年現在日本人の貯蓄率の高さは決して高くはありません)


まず最初に、日本人は外国と比べて支出をするケースが異なるという観点から「貯蓄率の高さ」の説明を試みます。


A)日本人の社会保障制度は周知の通り、最近まで発展途上国のそれと変わらず、ほとんど整っていませんでした。
  (※繰り返しますがこれは1980年代における考察です)
  そのため、普段から1人1人が備えて置く必要があり、それが貯蓄性向を高めたのだ。


A―反論)日本よりも社会保障制度が悪い国はいくつもあるが、多くの国で貯蓄率はあまり高くない


B)日本の土地は値が張るため、住宅購入は難しい。
  家を建てようとするとどうしても貯蓄をする必要がある

B-反論)例えばアメリカでも日本より住宅費の高いところは少なくないし、郊外の土地ともなると
     世界的に見てそれほど高いわけではない


C)子供の教育費も高く、住宅購入と同様、貯蓄の必要に迫られる

C―反論)例えばハーバード大学の授業費は慶應大学のそれの数倍にも及ぶ。
      必ずしも日本の教育費がアメリカより格段に高いという証拠はあまりない


次にボーナスとへそくりという観点からの説明

・ボーナス説-篠原三代平『経済大国の盛衰』
  日本と韓国と台湾を比較すると、ボーナス比率と貯蓄率がかなり併行している。
  また、一定のかなり大きな額の給料が月給と別に支払われることで貯蓄が勇気づけられると言うこと 
  も、個人的経験で分かる


・へそくり説
  貯蓄率は世界の中でも極東諸国-日本・韓国・台湾-が非常に高い。そしてその諸国に
  おいては、主婦が家計担当をする場合が7割以上を占める
  →主婦自身は所得者でないため、結果として緊急時に備えての安全弁として「へそくり(貯蓄)」が発達


最後に日本とアメリカでは法人税・所得税の制度に差異があり、
それによって日本では貯蓄をすればするほど得をする一方、
アメリカは消費をすればするほど得をするということも挙げられます。


以上から、貯蓄率1つを例にとってもいくつもの要因・議論が生み出されることが分かります。
さらに、収集されたデータ次第では議論はさらにその幅を広げることでしょう。


ここで重要なのは、議論の際にあらゆる思考を試すことです。
自らの論理的思考の限界を認識し、更なる自己発達を促すことで、物事への造詣はさらに深まることでしょう。
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